このページでは実写版映画「氷菓」についてまとめています。

下記の目次から気になる項目を読んでいただけたら嬉しいです。

 

目次

氷菓 映画 あらすじとキャスト

予告動画はこちらから

氷菓 映画 あらすじ

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」をモットーとする〝省エネ主義〟の折木奉太郎は、姉の命で部員ゼロ&廃部寸前の古典部に入部する。そこに〝一身上の都合〟で入部してきたのが、お嬢様の千反田える。

一度好奇心を刺激されると、「わたし、気になります!」と大きな目を輝かせ、誰にも止められない。えるにひっぱられ、奉太郎の潜在的な推理力が開花し、学園に潜む謎を次々と解き明かしていく。

そんなある日、奉太郎はえるから、33年前に起きたある事件の謎を解明してほしいと依頼される。旧友の福部里志、伊原摩耶花も加わって4人となった神山高校古典部員たちは、事件の真相に迫ってゆく――。

33年間封印され続けた一冊の文集「氷菓」の謎に迫るミステリー

映画「氷菓」公式サイトより

氷菓 映画 キャスト

※リンク先があるものはU-NEXTで観れる俳優の別作品の動画一覧ページです。

 

折木 奉太郎山﨑賢人

神山高校1年B組・古典部員。省エネを生活のスタンスとし、「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に。」をモットーにしている。

千反田 える広瀬アリス

神山高校1年A組・古典部員。豪農で知られる千反田家の令嬢で「私、気になります」の一言と共に清楚な外見とは裏腹な好奇心を発揮して、奉太郎を謎に引き込んでいく。古典部には失踪した伯父が絡む「一身上の都合」で入部した。

福部 里志岡山天音

神山高校1年D組・古典部員(手芸部・総務委員会も兼任)。奉太郎の親友。あらゆる知識・雑学に精通し「データベース」を自認する。

伊原 摩耶花小島藤子

神山高校1年・図書委員兼漫画研究会所属。里志に好意を寄せており、里志を追って古典部に入部する。奉太郎の小学時代からの幼馴染でもある。

関谷純本郷奏多

糸魚川 養子斉藤由貴

神山高校の教師で図書室の司書。神山高校出身で33年前に古典部に所属していた。33年前の真実について知っている数少ない人物のうちの一人。

 

監督:安里麻里

 

氷菓 実写化 キャストについて

アニメの氷菓のキャライメージが強い&アニメ版がすごく良かったので

実写版のハードルはめちゃめちゃ高いと思うw

 

アニメを見てない場合は配役はそんなに気にならないかもしれないけど、

特に里志はなぁ。。。

イケメンというか、可愛い系のやんちゃ爽やか美少年でなくてはいけないとw

 

名脇役で準主役のポジションである里志、摩耶花は

しっかり美男美女コンビにして欲しかったなぁ、と思いました。

 

氷菓 映画 公開日

映画「氷菓」の公開日は2017年11/3(金)です。

氷菓とは

折木奉太郎、千反田えるが古典部に入部してから、

古典部の前に現れる日常の謎を解きながら

千反田えるの伯父でもあり古典部の部長だった関谷純に関わる過去にまつわる謎を解いていくまでの物語。

 

古典部シリーズの第1作となる「氷菓」は時系列では

高校入学の4月から夏休みに入って間もない7月末までの出来事が描かれています。

 

2001年に角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞した米澤穂信のデビュー作。

 

ちなみに氷菓(お菓子の方)とは

冷やしたお菓子の総称で、清涼感を得るために冷却してから食べるお菓子のことを氷菓と呼んだりする。

氷菓子。牛乳・果汁・卵・砂糖などを氷結させた菓子のことを主に指し、乳製品に含まれるアイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスを除いたもの。

氷菓(ひょうか)=冷菓(れいか)とも言われる。

 

氷菓 原作

原作は米澤穂信の推理小説で、「古典部シリーズ」として現在6冊出ています。

氷菓は第1作目にあたる作品です。

 

「古典部シリーズ」

・氷菓

・愚者のエンドロール

・クドリャフカの順番

・遠まわりする雛

・ふたりの距離の概算

・いまさら翼といわれても

 

アニメは全22話で氷菓〜遠まわりする雛(1〜4作目)まで放送されました^^

タイトルは各作品で違いますが、「氷菓」というタイトルでアニメの作品名は統一されています。

(メインの登場人物も全作通して同じです^^)

 

2016年に「いまさら翼といわれても」が出ていたとは知らず。

アニメ化されていない「ふたりの距離の概算」と合わせて読みたい^^

 

いまさら翼といわれても

未だに新作が出るということは、

話がたまってきたら是非またアニメ化して欲しい。

 

氷菓 アニメなど関連作品

私も大好きなアニメ版「氷菓」はunextで全話見放題で配信されているので、

アニメ版も見てみたい場合は、U-NEXTでの視聴がオススメです。

unextには31日の無料トライアルがあるので、期間中なら見放題で視聴が可能です。

(31日以内に解約すれば無料)

 

アニメ「氷菓」作品ページ

U-NEXT(キャンペーンページ)

 

氷菓 感想とネタバレ

ここからは原作小説の「氷菓」のネタバレと感想を書いています^^

ネタバレを知りたくないという方はページを閉じるなどご注意ください。

 

氷菓 ネタバレ

下記より原作「氷菓」のネタバレです。

普段から積極的には物事に関わらない「省エネ」なスタイルをモットーとしている折木奉太郎(おれき ほうたろう)は神山高校に入学したばかりの1年生。

しかし、海外を放浪中の女子大生、姉の折木供恵(ともえ)から届いた手紙には「奉太郎 姉の青春の場 古典部を守りなさい」

と、廃部寸前の古典部に入部するように命令口調で書かれていたことがきっかけで奉太郎は古典部に入部します。

 

放課後、旧友でもあり同級生の福部里志(ふくべさとし)は、奉太郎が入部届けを持っていることに気づく。

奉太郎の人となりを知る里志は古典部に入部するという行動を見せる宝太郎に驚きを見せつつも、姉の命令だと知ると納得する。

里志は部員が奉太郎一人しかいないなら、校内にプライベート空間を持てるというメリットもあるのではないか?と言い、

奉太郎も悪くないと思った様子。そして、部室へと向かう奉太郎。。。

 

鍵を開けて、部室へと入る奉太郎。

ところが、部室には同じく古典部に入部したという同級生・千反田える(ちたんだえる)がいます。

 

一度しか選択科目の授業で同じになったことはないのに、

奉太郎の名前を覚えている千反田えるに内心驚きを隠せない奉太郎。

話をしているうちに、えるは他の生徒、先生の名前までもほぼ完璧に把握していることが伺えます。

 

入部者がいるなら、自分の入部は無駄足だったと思ったりしつつ、

えるとの顔合わせも終わったので帰ろうとする奉太郎。

 

しかし、呼び止められる。

どうやら鍵を持っていないから戸締りができないそうだ。

 

なぜ、千反田が部室にいたのに部室にカギがかかっていたのか?(内側からは施錠できない)」

えるが来た時は鍵が開いていたという。

(鍵がいくつもあるとは思えない。)

 

奉太郎「そうかい。俺が来た時は、閉まっていたけどな。」

ポツリと言うと、

える「わたし、気になります。」

 

それとなくそれらしい理由をいくつか挙げていく奉太郎ですが、

納得の出来ない様子のえるは本気で答えを知りたいようです。

 

えるはドアの隙間から里志が見えていることに気付き、

「ところでそちらはお友達ですか?」

里志はたまたま下からこの部屋を見上げたら、奉太郎が女の子と二人でいる姿を見つけたから来ちゃったというような事を飄々と言います。

 

奉太郎は盗み聞きするとは趣味が悪くなったなと里志に文句を言うも、

まるで悪気のない里志を諦めて、えるに里志を紹介します。

「こいつは福部里志。似非粋人だ。」

(似非粋人=うわべだけ風流にしてるけど本質は風流を解しないひと。)

里志「うまい紹介をするね。」

 

里志はえるの名前を聞くと、千反田家は神山の中では4名家の一つである豪農千反田家のお嬢さんだと驚きを隠せません。

(里志はこの事を知らない奉太郎に対しても驚きを隠しません。笑)

 

自己紹介も終え、本題は鍵の謎へと戻ります。

えるの力強いまっすぐな目に、里志も奉太郎と同じ思いを感じたようです。

謎解きに協力的な里志に任せて、奉太郎は帰ろうとしますが

チラッとえるを見ると、その迫力にたじたじになってしまいます。

 

里志とえると交互に見る奉太郎。

断れなくなってしまった(断らないのが身のためだと里志の態度が言っている。)奉太郎はえるに付き合わされて謎を解くことにします。

 

少し真面目に考え出した奉太郎は答えを導き出すことに成功します。

答えは「用務員が千反田に気づかず鍵をかけたから」 でした。

 

マスターキーを持つ用務員が、何かの作業で複数の教室を回り

(火災報知器の点検などが予想できる。)

作業終了後に次々と鍵を閉めていったため、タイミング悪く教室に入り込んだ生徒が、閉じ込められてしまった。

(つまり、それが千反田えるだった。)

 

奉太郎からすれば、大したことではなかったが、

えるは奉太郎の推理力に驚いていました。

 

帰り際、えるは奉太郎と今後も古典部として活動していく気のようで、

よろしくと改めて挨拶します。

そして、里志にも入部して欲しいとお願いすると

里志も快諾してくれます。

 

古典部が復活してから一ヶ月が経ち、部長となったえるは

10月の神山高校文化祭にて「文集」を出す事を提案します。

渋々承諾する奉太郎。(そもそも断る選択肢はないようです。笑)

 

過去の文集=バックナンバーは部室に見当たらないため、

えると奉太郎は図書室へと向かいます。

図書室では毒舌女子で奉太郎の小学校からの腐れ縁の幼馴染、伊原摩耶花(いばらまやか)がいます。

 

奉太郎と摩耶花は普通に会話はするものの、お互いを苦手としている節があります。

(相性が良くない。)

 

摩耶花「あれ、折木じゃない。久しぶりね、会いたくなかったわ。」

奉太郎「よぉ、会いにきてやったぜ。」と嫌そうな顔で言う。

 

その後も毒を吐く図書委員の摩耶花でしたが、

里志も図書室に登場します。

 

里志「相変わらず仲がいいじゃないか。さすがは鏑矢(かぶらや)中学校のベストカップル。」

摩耶花「ふくちゃん、私の気持ちを知っていてよくそんなことが言えるわね。」

 

彼女は中学の頃から里志に好意を寄せていて、気持ちを隠そうとはしません。

里志も摩耶花の気持ちは知っていますが、ずっとはぐらかし続けているという経緯があります。

 

里志も登場し、全員が揃ったところで

やっと、えるは文集の存在を訊ねます。

色々な部活の文集あるけど、古典部の文集は見たことがないと摩耶花。

 

文集を探しながら、文化祭の話をしていると

里志が「カンヤ祭」と言うと、奉太郎はなぜその俗称になったのか

ふと興味を持ちます。

 

自称「データベース」と言うだけあって、情報収集力には長けている

里志もはっきりとした経緯はわからない様子。

 

神山高校の文化祭

神山祭

カンヤマ祭

 

そんな風に移り変わっていったのでは?

想像はしてみますが、しっくりとくる回答は得られないのでした。

 

文集のことを司書の先生糸魚川養子に聞くべく、会議中の糸魚川先生を待つ間に、

 

摩耶花は5週連続で同じ本が返却されていることを奉太郎達に話します。

その本は「神谷高校五十年の歩み」という学校史。

 

細かい文字ばかりで延々と資料的な文章が続くが、

内容が内容だけに、毎週借りる人がいてもおかしくないと奉太郎が思っていると、

里志「ホータロー。これを毎週借りる奴がいてもおかしくない。とか思っただろう。」

 

時にはそんなこともあるだろう。

そんなとこで話を終わらせたそうな奉太郎でしたが

 

・人気本でもないのに、毎週貸し出されている

・図書室の貸出期間は2週間なのに1週間ごとに返却されている

・5週連続で金曜に貸出と返却がきっちり行われている

・借りている人は毎回違う人

 

ここまで不自然な要素が揃っているため、

える「私、気になります。」

謎を解くしかない状況になる奉太郎でした。

 

しばらく4人でああだこうだ冗談や適当な会話をしていると、

本に顔を近づけたえるは何か匂いがすると言い始めます。

すると奉太郎はふと閃き、結果的に謎を解いてしまいます。

 

皆はキョトンとしますが、美術準備室へと推理の確認に行った

奉太郎は推理が正しかったと確信します。

 

美術準備室に行くと、

綺麗な装丁が施された「神谷高校五十年の歩み」をモチーフにしたと思われる本を持つ

女生徒の肖像画を複数見つけることができました。

 

今回の謎は

「5人の女生徒が当番を決めて、美術の授業(肖像画を描くため)で使うために借りていた。」

 

何時間かけてもわからなかった摩耶花は悔しそうですが、

奉太郎の能力には感心した様子も見せていました。

 

糸魚川先生が戻ってきて、文集のことを聞きますが

図書室にも書庫にもないようです。

 

えるは落ち込んだ様子を見せていましたが。

「折木さんなら、もしかしたら。。。」

何かを決意したような態度を見せていました。

 

そして、ある日曜日に奉太郎はえるに個人的な相談があると言われ、

奉太郎は喫茶店「パイナップルサンド」でえると会う約束をします。

 

えるは頼んだココアが気に入った様子で、

奉太郎が「ところで用はなんだ?」と聞いても、

首をかしげる天然ボケも発揮したりしています。

 

帰る。という奉太郎を呼び止め、えるは本題を話し始めます。

 

「わたしは、折木さんに頼みがあるんです。本当ならこれはわたしだけの問題ですから、お願いできる筋合いではないのですが。」

 

・えるには関谷純という行方不明中の伯父がいる

・叔父は「コテンブ」だった

・幼稚園児の頃に伯父から泣いてしまうほど怖い話を聞いたが、その内容を思い出せない

・伯父の死んでしまう前に、思い出したい。(行方不明者が死亡者として扱われるのに7年。その期限が近い。)

 

えるは忘れてしまった伯父の真実を知りたくて、古典部に入部したようです。

 

ここまで、毎回謎を解いてしまう推理力を持つ奉太郎なら

伯父が話したことを思い出させてくれるのでは?

えるが古典部に入った「一身上の都合」とはこのことでした。

 

省エネ主義の奉太郎は手伝う義理はないと思います。

しかし、奉太郎を頼って自分だけに秘密を打ち明けてくれたことや、

伯父の死が近づき、小さな葬儀も開かれるというこのタイミングもありり、奉太郎はえるの頼みを引き受けることにします。

 

一学期の期末試験前の部活休みに入っていた古典部一同。

摩耶花は里志を追って、ほかの部活を掛け持ちですが古典部に入部しています。

 

テストが終わった頃、奉太郎にはイスタンブールにいるという姉供恵から手紙が届きます。

手紙には奉太郎たちを見透かしたかのように、探している文集のバックナンバーの在処のヒントが書かれていました。

 

文集は図書室にはなく

部室にある使われていない薬品金庫があり、バックナンバーはその中だと。

姉には特別な情報網があり、自分のことでも見張っていたりするのだろうか?

そんなことも思いつつ、翌日奉太郎は部室へと文集を探しに行きます。

 

部室に行くと、えると摩耶花が文集の作成(印刷)について談笑していました。

図書室で会ってから日が浅いのに、二人はすっかり打ち解けています。

摩耶花は相変わらず奉太郎には毒を吐いていますが。

 

文集の在処について、姉から手紙で教えてもらったことを二人に伝えると、

えるは彼女なりに最大の興奮を、上品な笑顔を浮かべることで表に出しているようでした。

(ちなみにえるはくしゃみをしていて、カゼ気味の様子。)

 

しかし、現在の古典部の部室(地学講義室)では文集はありませんでした。

顧問に聞いてみると、供恵が在学中の2年前までの古典部の部室は

現在の生物講義室だったとのこと。

 

生物講義室へと向かうと、そこは壁新聞部の部室になっていました。

鍵がかかっており、中へ入れないので声をかけると

少し間があったのち、遠垣内(とおがいと)先輩が現れます。

(神山の4名家の一つである遠垣内。えるが過去に万人橋家での名家集まりのに際に、顔を覚えていました。)

 

文集を探させて欲しいと頼むと、遠垣内はあまり乗り気ではありませんが、

渋々承諾してくれます。

 

ところが、文集のバックナンバーを見つけることができません。

奉太郎は文集の在処がわかった気がしますが、めんどくさそうな態度を見せます。

 

結局、文集を手に入れるために動くしかない奉太郎は

あまり部室を引っかき回さないでくれ。

見つからないなら早く帰って欲しい。

と徐々にイライラしてくる遠垣内先輩に

 

先生にも手伝ってもらって探したいと言ったり、

「先輩。俺たちは薬品金庫の中に興味があるんですよ。」

遠垣内先輩の様子が変わってきます。

 

薬品金庫の中に文集があるはずだが、遠垣内がないと言うなら仕方ない。

これから図書室に俺たちは行きますが、

もし、文集が見つかったら地学講義室に置いておいてください。

 

というようなことを言うと、遠垣内は奉太郎に本気で怒りを覚えたようです。

「お前、お前は、俺を。。。」

 

怒りを爆発させることなく、なんとかおさめ

元の愛想の良い表情に戻っていた遠垣内先輩。

 

少し時間を潰した後、奉太郎たちは古典部の部室へと戻ってくると

教壇の上に数十冊の本がまとめておいてありました。

文集のバックナンバーを手に入れた古典部。

 

遠垣内がおとなしく文集を持ってきたのは、

実は部室でタバコを吸っていることを奉太郎に見抜かれていたからでした。

鍵をかけたり、バレない工作をしっかりしていたのに見抜かれ、

挙句の果てに脅されるようにして使い走りにされたことで、

遠垣内は怒っていたという訳です。

 

遠垣内家は教育関係に影響力のある家で、

不祥事を避けたい遠垣内に対して、

公にしない代わりに、文集を持って来させたというからくり。

 

文集のバックナンバーをチェックするえる達。

32年前の文集「氷菓 第二部」では関谷純が英雄として扱われていることや、33年前に起きた事件が関谷純と大きな関係があることが分かります。

しかし、肝心の関谷純の代(33年前)の氷菓だけが見つかりません。

 

 

氷菓 感想

 

2017年の公開映画一覧